
旅先でスケッチをしようとして、道具が重すぎて持ち歩かなくなった、という経験をした人は多いです。旅のスケッチ道具は、画質より携帯性を優先して選ぶ必要があります。何を削るかを決めることが、旅のスケッチを続けるための最初の判断です。
01 スケッチブックのサイズ選びのポイント
旅先ではA6サイズ(文庫本と同じ大きさ)が最も使いやすいです。バッグの外ポケットに入り、立ったままでも描けます。A5サイズは描きやすいですが、取り出す手間が増えると描く頻度が下がります。
紙の厚さは200g/m²以上を選ぶと、水彩を使っても紙が波打ちにくいです。ただし、鉛筆のみで使うなら100g/m²でも十分です。旅先で水彩を使う予定があるかどうかで選んでください。
02 水彩は固形タイプがおすすめな理由
チューブ型の水彩は色の鮮やかさで優れていますが、旅先では蓋の開け閉めが面倒で、乾燥すると使えなくなります。固形タイプは乾燥しても水を含ませれば使え、パレットが不要で、そのまま持ち歩けます。
色数は8色から12色で十分です。旅先では混色の時間より描く時間を優先してください。青、黄、赤、茶、緑の基本色があれば、ほとんどの風景に対応できます。
03 鉛筆は2本持つだけで大丈夫
HB(標準的な濃さ)と2B(やや柔らかい)の2本があれば、旅先のスケッチには十分です。HBで輪郭を引き、2Bで影を付ける。この2本の使い分けで、鉛筆のみのスケッチは完結します。
消しゴムは小さなプラスチック消しゴムを1つ。ただし、旅先のスケッチでは消しゴムを使う回数を意識的に減らすことをすすめます。消すより描き直す方が、線に勢いが生まれます。
道具を絞ることで、描くことへの集中が増します。旅のスケッチ準備講座では、実際に道具を持ち込んで一緒に確認しています。