
スケッチを始めた人の多くが、最初の1ヶ月で描く頻度が下がります。「時間がない」「うまく描けない」という理由が多いですが、実際には習慣として定着させるための仕組みが整っていないことが原因であることがほとんどです。
01 時間を「決める」のではなく「くっつける」
「毎日30分スケッチする」という目標は、多くの場合続きません。30分という時間を確保すること自体がハードルになるからです。代わりに、すでにある習慣にスケッチをくっつける方法が有効です。
たとえば、朝のコーヒーを飲む時間に窓の外を5分描く。昼食後の10分に手元にある物を1つ描く。この「くっつける」方法は、時間を新たに作る必要がなく、既存の習慣が引き金になります。
02 道具は「すぐ手が届く場所」に置く
スケッチブックと鉛筆を引き出しの中にしまっていると、描く頻度は下がります。テーブルの上、ソファの横、玄関の棚。目に入る場所に置いておくだけで、描く回数が増えます。
旅先でも同じです。道具をバッグの底に入れると取り出す手間が増えます。外ポケットに入れておくと、「ここで描けそう」と思ったときにすぐ取り出せます。
03 日付だけの記録で十分です
描いたスケッチに日付だけを書いておくと、後から見返したときに記憶が戻ります。場所や感想を書く必要はありません。日付があるだけで、そのスケッチがいつの記憶かが分かります。
QuickSketchの受講者の中には、2019年から毎月1冊スケッチブックを使い切っている方がいます。その方が続けられている理由として挙げるのは「うまく描こうとするのをやめた」という一点です。記録として残すことを目的にすると、完成度へのプレッシャーが下がります。
04 スケッチが進まないときへの対策
描く気が起きない時期は必ず来ます。そのときに「続けなければ」と思うと、スケッチ自体が義務になります。1週間描かなくても、スケッチブックは消えません。
行き詰まりを感じたら、道具を変えてみることも一つの方法です。いつも鉛筆だけで描いている人が水彩を試す、いつもA6で描いている人がA4の大きな紙に描いてみる。道具を変えると、同じ対象でも見え方が変わります。QuickSketchの個別指導セッションでは、こうした行き詰まりの相談も受けています。
習慣は仕組みで作るものです。意志の力に頼らない設定を、一度試してみてください。